ビデオカムコーダー選び・ボディサイズの問題 [映像の仕事]
今まで246のビデオ撮影の仕事では、HDVのSONY「HVR-Z5J」を多く使用してきた。従来のDVテープに記録するため扱いやすさやバックアップの安心感などのメリットがあった。しかし、いつ頃からか、DVテープは完全にバックアップメディアとなり、メモリーレコーダーに同時収録したファイルを編集に使用するようになっていた。PCの処理能力も飛躍的に向上した今、ファイルベースのワークフローに移行する事にした。もともと解像度がフルHDでは無かったHDVの仕様にも、なんか中途半端さを感じていた。
そこでファイルベースのカムコーダー選びとなるのだが、画質やコストパフォーマンスももちろん重要だが、クライアント同行の仕事も多いため、考慮しなくてはならない点がある。カムコーダーのボディサイズである。放送用は置いといて、業務用のカメラは、高性能&小型化が大きな流れ。ベーカムの時代のカメラに比べるとどれも非常に小型化されている。ある物撮り(シズル系)の仕事で、ハンドリングも考え、当時最新であったA1Jで起用して行ったところ、「そんな家庭用みたいなカメラで・・・」と多少クレームがついた事があった。一般の人から見ると、業務用のカメラのイメージは「大きくて肩のせ」なのである。現実は三脚で撮る事が多いのに、今更肩のせ大型カメラはキツイ。第一新しい小型のカメラの方がはるかにクオリティが高かったりする。しかし、クライアントの意向を無視する事も出来ないので、以来、立会の仕事のカメラのボディサイズに気を使うようになった。
そこにこの春SONYから最適と思われるカメラが出た。「HXR-MC2000J」である。民生用のハンディカムに業務用で必要な最低限の機能を搭載した仕様で、大柄肩のせタイプなのに非常に軽量に出来ている。これならクライアントも「小さいカメラ」と思わないのではないだろうか?クライアント向けのはったり意外にも、VPなどの歩き撮り取材や、マルチカム撮影のサブとしても良いかもしれない。大柄という事で、イベントなどで観客が避けてくれるというメリットも生まれるかもしれない。実売15万円以下と、非常に魅力的な価格で、導入するだけの価値があると考えている。
しかしながら、HXR-MC2000Jのみでは映像クオリティ面で問題がある。今話題のCanonの「XF100」などは高性能で非常コンパクトであるが、これでは「間違い無く、小さいカメラ・・・」と言われてしまいそうである。しばらくシーン別に2台のカムコーダーを使い分けなくてはならないようである。メインのカメラのアクセサリーなどに少しでも予算をかけたいところだが、ビジネスである以上、予算もあって悩ましい。
2011-02-22 21:43
nice!(1)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0